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日出ずる国のエラーコラム


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日出ずる国のエラーコラム[総集編]
No.19 「造山」「作山」は「自然地形を利用した古墳」の意だ!「作石」の石の宝殿は「あの世への入口」だ!

 「造山」「作山」古墳は、岡山県の第1位、2位(全国4位、10位)の有名な巨大古墳です。なぜ、同音異字の古墳が近接して存在するのか?それは、同じ縄文語(アイヌ語)が語源だからです。

◎縄文語:「造山」「作山」=「チケレ・ヤマ」=「削れている・山」 =自然丘陵を削って築造した古墳

 縄文語の発音、地勢ともに完全一致している極めて確度の高い縄文語解釈です。築造時期(~5世紀中頃)のこの周辺での縄文語使用は確実です。

■造山古墳(岡山県総社市/5世紀前半/前方後円墳)
■作山古墳(岡山県総社市/5世紀中頃/前方後円墳)

 島根県にも造山古墳群(安来市/4~6世紀/方墳、前方後方墳)があります。中海を望む丘陵を利用して築造された4基の古墳からなります。
 造山1号墳は古墳時代前期における最大級の方墳で、一辺60m、高さ5mの二段築成。
 この「造山」の名称が古墳築造当時からのものであれば、縄文語解釈の確度はかなり高く思えます。


■造山1号墳(安来市/古墳時代前期/方墳)
 また、播磨国の竜山石は畿内政権にも用いられた石棺の材として有名ですが、その採掘場には「石の宝殿」と呼ばれる直方体の巨石があります。播磨国風土記にその記載があります。

<播磨国風土記>
「 原の南に作石がある。その形は家のようである。長さは二丈、広さ一丈五尺、高さも同じくらいである。名づけて大石という。伝えて言うには、『聖徳王の御世に弓削大連が造った石だ』ということである。」

 ここに出てくる「作石」ももちろん、

◎縄文語:「作石」=「チケレ・イソ」=「削れている・岩」

 になります。
 播磨国風土記の伝承と縄文語解釈が正しければ、聖徳太子が活躍する6世紀末まで縄文語が使われていたことになります。この類いの伝承がまるで信用できないのは、他の例からも明らかですが、隣国の吉備国に「造山(5世紀前半)」「作山(5世紀中頃)」の古墳があるので、この石が作られた時点での縄文語使用の可能性は非常に高いと言えます。

■石の宝殿

  また、「石の宝殿」の名称ですが、日本語の意味として解釈するには少々無理があります。どの角度から見ても「宝を収めた御殿」には見えません。
 縄文語解釈してみます。

◎縄文語:「石の宝殿」=「イソ・ネ・ポルチャ」=「岩・の・あの世への入口」=岩の古墳or霊場

 これは、石の宝殿自体が「誰かを埋葬した古墳」、あるいは「祈祷などを行う霊場」のいずれかを表現したものだと思います。

  「石の宝殿」は、他の地域にもあります。


■石宝殿古墳(大阪府寝屋川市/7世紀中頃)※平岩の横口式石槨。見たままです。
■六甲山の石宝殿の拝殿(兵庫県西宮市/平安末期以前) 
※廣田神社末社。石の霊場。拝殿の奥に石宝殿があります。

 大阪の石宝殿古墳が7世紀中頃の築造ですから、縄文語の使用時期もそれだけ時代が降る可能性があります。

▼目次
第一部 「縄文語と上代日本語の隠された境界線」
【百済系敏達天皇で王朝交代!蘇我氏本家を滅ぼし、大化の改新は言語まで変えた!】
第二部 「記紀、風土記のウソを徹底的に暴く」
【No.1】香久山は「弓の形の山」だ!風土記は後世の人々を騙すためのデタラメが満載!
【No.2】愛宕山は「ぽつんと離れた山」の意!「カグツチ」という火の神などいない!
【No.3】住吉三神は「六甲山の自然崇拝」。海の神ではない!
【No.4】仲哀天皇偽陵の「五色塚古墳」は「岩崖の墓」の意だ!
【No.5】「処女塚」も「求女塚」も悲恋物語とは関係ない!「砂浜の入り江の古墳」の意だ!
【No.6】「因幡の白兎」も大ウソこじつけ物語!「将軍塚」に将軍は眠らない!
【No.7】「稲荷神」「狐」もデタラメ!お揚げをお供えしても無駄!
【No.8】「八雲立つ出雲」は「先住民の入り江」!宮崎の巨大古墳「弥五郎塚」は「先住民の墓」!
【No.9】「八幡大神」などいない!八幡と富士見は同語源の「川端」!「富士山が見える」のは偶然だ!
【No.10】「羽衣」は単なる「岬の頭」!「羽衣伝説」は縄文語に渡来系物語が便乗しただけだ!
【No.11】「天日槍」は新羅から来ていない!城崎温泉から来ただけだ!
【No.12】本当に「高麗」に高麗人が移り住んだのか?全国の「高麗」の地勢は「湾曲した川」だ!
【No.13】「甲斐の黒駒」は本当に馬か?全国の「黒駒」の地勢は「山裾の湾曲した川」だ!
【No.14】「百済」は「川や湾の入口」の意!風土記はしゃあしゃあとウソをつく!
【No.15】ウソつき神様大集合!天照、事代主、八幡、稲荷、住吉、金刀比羅のデタラメを暴く!
【No.16】地名の八王子も王子信仰もウソっぱち!牛頭天王も縄文語の地名に空想物語が便乗しただけ!
【No.17】旧国名はデタラメ由来だらけ!常陸、総、伊豆、駿河、尾張、伊勢、伊賀、摂津、豊、筑紫、肥、日向、風土記は悪意に満ちた大ウソつきだ!
【No.18】「椀貸」は「岸の外れ」の意!椀貸塚古墳は「椀」を貸してはくれない!
【No.19】「造山」「作山」は「自然地形を利用した古墳」の意だ!「作石」の石の宝殿は「あの世への入口」だ!
【No.20】「銚子塚古墳」は「中くぼみの山」で「前方後円墳」の意!酒器の「銚子」とは似ても似つかない!
【No.21】まんじゅう、松、馬、万、升、窓、古墳も地名もすべて「マーテュ=波打ち際」の意!風土記に騙されてはいけない!
【No.22】楯縫は楯を作っていない!「こちらの湿地」の意だ!
【No.23】「日置」は「山裾」の意、「日置部=砂鉄の生産地」ではない!
【No.24】「金鶏伝説」のデタラメを暴く!「金の鶏」など埋めていない!
【No.25】「薬師如来」も縄文語に便乗しただけ!全国の「薬師」は「岸の末端」だ!
【No.26】「荒川」は「荒れる川」ではない!「タマ川」と同義、「一方の川」の意だ!
【 あ と が き 】

◎参考文献: 『地名アイヌ語小辞典』(知里真志保著、北海道出版企画センター)※参考文献を基に、筆者自身の独自解釈を加えています。/『日本書紀 全現代語訳』(宇治谷孟 講談社学術文庫)/『古事記 全訳注』(次田真幸 講談社学術文庫)/『風土記』(中村啓信 監修訳注 角川ソフィア文庫)/『古語拾遺』(西宮一民校注 岩波文庫)/『日本の古代遺跡』(保育社)/wikipedia/地方自治体公式サイト/ほか

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