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日出ずる国のエラーコラム[総集編]
No.22 楯縫は楯を作っていない!「こちらの湿地」の意だ!
■「楯縫郡楯縫郷」
< 出雲国風土記>
「神魂の神が『所造天下大神(あめのしたつくらししおおかみ:オオクニヌシ神)の宮を造ってあげなさい』といって子の天御鳥を楯部として天上界から下した。そしてここに下り、宮の装備である楯を造った。そして今に至るまで楯や鉾を造って皇神に奉っている。だから楯縫という」
■「意宇郡楯縫郷」
< 出雲国風土記>
「布都怒志命(フツヌシ神)が天上界の堅い楯を縫い直された。だから楯縫という」
◎ 縄文語:「楯縫」=「タン・ティネイ」=「こちらの・湿地」
縄文語で「タン=こちらの」という場合は、「隣接して同様の大きな地形がある」場合が多いです。
■楯縫郡楯縫郷(島根県出雲市平田町周辺) ※ 南の宍道湖湖畔の湿地との対比。
■意宇郡楯縫郷(島根県安来市宇賀荘町周辺) ※ 西の飯梨川流域との対比。飯梨川河口はラムサール条約登録湿地。
また、この楯縫に関連して、楯縫神社も調べてみます。
兵庫県の豊岡市、養父市、丹波市に楯縫神社があります。豊岡市の楯縫神社には、但馬で二番目に大きい横穴式石室を持つ楯縫古墳(豊岡市/7世紀前半/円墳)が隣接しています。
ほか、茨城県稲敷郡(常陸国信太郡一宮)、鳥取県倉吉市にあります。
兵庫県の楯縫神社は彦狭知を主祭神としています。茨城県の楯縫神社は大国主の国譲りに活躍したフツヌシ神を祭神としていますが、彦狭知を主祭神とする説もあります。倉吉市の楯縫神社は祭神がまったく異なるようです。
彦狭知は日本神話に登場する有名人です。
<古語拾遺>
[天照大神の天岩戸隠れの際の八十万神の相談]
手置帆負(讃岐忌部氏の祖)と彦狭知の二柱の神をして、天御量(あまつみはかり)をもって峡谷の木材を伐り、瑞殿(みずのみあらか)を造営し、笠と矛と盾を造らせる。
[神武天皇の橿原即位の際]
手置帆負と彦狭知の二柱の神が孫を率いて、斎斧、斎[金且](スキ)をもって、始めて山の木を採り、正殿を造営した。
<日本書紀>
(国譲りが完了した後、高皇産霊尊が)紀国の忌部の遠祖である手置帆負命を作笠者(かさぬい)、彦狭知命を作盾者(たてぬい)の役目とした。
この彦狭知を縄文語解釈してみます。
◎ 縄文語:「彦狭知」=「シコッ・サム・サリ」=「大きな谷(窪地)の・隣の・湿地」
「楯縫=タン・ティネイ=こちらの・湿地」の言い換え表現と捉えることができ、「楯縫」の縄文語解釈の傍証となります。
さらに、解釈確度を上げるために、各地の楯縫神社の地勢も見てみます。すべて湿地と判断できる地勢であることが分かります。
■楯縫神社(豊岡市)※豊岡市中心部の大きな窪地との対比か。
■楯縫神社(養父市)(式内社の論社二社)※建屋の楯縫神社の方が式内社にふさわしい。建屋川の支流の谷に立地。
■楯縫神社(丹波市)※加古川沿いの西の盆地に対する対比か。
■一宮楯縫神社/信太楯縫神社(茨城県稲敷郡)※霞ヶ浦のほとりの湿地。
■楯縫神社(鳥取県倉吉市)※倉吉市中心部の盆地との対比か。
■旧紀伊国名草郡(和歌山市鳴神社付近) ※「彦狭知」=紀ノ川のほとりの湿地。
ちなみに、作盾者(たてぬい)と一対で登場する作笠者(かさぬい)と手置帆負を解釈すると、
◎ 縄文語:「作笠者」=「コッ・ティネイ」=「窪地の・湿地」
◎ 縄文語:「手置帆負」=「ト-・オ・ケ・ポッチェイ」=「湖沼(or海)の・尻・のところの・どろどろしているところ」=沼尻の湿地
となります。こじつけ解釈に見えるかもしれませんが、「楯や笠を縫う」などの由来よりはだいぶマシかと思います。
これは、紀伊に関する元資料に「タテヌイ・ヒコサシリ・カサヌイ・タオキホオイ」がまとめて記載されていたのが原因ではないでしょうか。それらが漢字表記から人名に化けて職人に生まれ変わったと考えれば辻褄が合います。
▼目次
第一部 「縄文語と上代日本語の隠された境界線」
【百済系敏達天皇で王朝交代!蘇我氏本家を滅ぼし、大化の改新は言語まで変えた!】
第二部 「記紀、風土記のウソを徹底的に暴く」
【No.1】香久山は「弓の形の山」だ!風土記は後世の人々を騙すためのデタラメが満載!
【No.2】愛宕山は「ぽつんと離れた山」の意!「カグツチ」という火の神などいない!
【No.3】住吉三神は「六甲山の自然崇拝」。海の神ではない!
【No.4】仲哀天皇偽陵の「五色塚古墳」は「岩崖の墓」の意だ!
【No.5】「処女塚」も「求女塚」も悲恋物語とは関係ない!「砂浜の入り江の古墳」の意だ!
【No.6】「因幡の白兎」も大ウソこじつけ物語!「将軍塚」に将軍は眠らない!
【No.7】「稲荷神」「狐」もデタラメ!お揚げをお供えしても無駄!
【No.8】「八雲立つ出雲」は「先住民の入り江」!宮崎の巨大古墳「弥五郎塚」は「先住民の墓」!
【No.9】「八幡大神」などいない!八幡と富士見は同語源の「川端」!「富士山が見える」のは偶然だ!
【No.10】「羽衣」は単なる「岬の頭」!「羽衣伝説」は縄文語に渡来系物語が便乗しただけだ!
【No.11】「天日槍」は新羅から来ていない!城崎温泉から来ただけだ!
【No.12】本当に「高麗」に高麗人が移り住んだのか?全国の「高麗」の地勢は「湾曲した川」だ!
【No.13】「甲斐の黒駒」は本当に馬か?全国の「黒駒」の地勢は「山裾の湾曲した川」だ!
【No.14】「百済」は「川や湾の入口」の意!風土記はしゃあしゃあとウソをつく!
【No.15】ウソつき神様大集合!天照、事代主、八幡、稲荷、住吉、金刀比羅のデタラメを暴く!
【No.16】地名の八王子も王子信仰もウソっぱち!牛頭天王も縄文語の地名に空想物語が便乗しただけ!
【No.17】旧国名はデタラメ由来だらけ!常陸、総、伊豆、駿河、尾張、伊勢、伊賀、摂津、豊、筑紫、肥、日向、風土記は悪意に満ちた大ウソつきだ!
【No.18】「椀貸」は「岸の外れ」の意!椀貸塚古墳は「椀」を貸してはくれない!
【No.19】「造山」「作山」は「自然地形を利用した古墳」の意だ!「作石」の石の宝殿は「あの世への入口」だ!
【No.20】「銚子塚古墳」は「中くぼみの山」で「前方後円墳」の意!酒器の「銚子」とは似ても似つかない!
【No.21】まんじゅう、松、馬、万、升、窓、古墳も地名もすべて「マーテュ=波打ち際」の意!風土記に騙されてはいけない!
【No.22】楯縫は楯を作っていない!「こちらの湿地」の意だ!
【No.23】「日置」は「山裾」の意、「日置部=砂鉄の生産地」ではない!
【No.24】「金鶏伝説」のデタラメを暴く!「金の鶏」など埋めていない!
【No.25】「薬師如来」も縄文語に便乗しただけ!全国の「薬師」は「岸の末端」だ!
【No.26】「荒川」は「荒れる川」ではない!「タマ川」と同義、「一方の川」の意だ!
【 あ と が き 】
