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日出ずる国のエラーコラム[総集編]
No.23 「日置」は「山裾」の意、「日置部=砂鉄の生産地」ではない!
まずは、出雲国風土記記載の「日置郷」。
<出雲国風土記>
「欽明天皇の世に、日置の伴部らが遣わされて住み着き、政務をしたところである。だから日置という」
また、日置部の通説は下記です。
<日置部通説>(※株式会社平凡社世界大百科事典引用)
・・・この職掌は拡大され,この聖火をもって製鉄や土器生産に従事することにもなるのである。このことは《日本書紀》垂仁39年条で五十瓊敷(いにしき)皇子が千口の大刀を鍛造したとき,十箇品部の中に日置部が含まれていたことからもうかがえよう。また日置一族は砂鉄の生産地に多く分布し(肥後菊池川,出雲国飯石郡),さらに土器生産にも当たったと考えられ,また日置氏は土師氏系とされ菅原朝臣を賜姓されている(《三代実録》)。
そして、縄文語解釈。
◎縄文語:「日置」
=「シロケシ」=「山裾」
or「シル・オ・ケ」=「山・裾・のところ」=山裾or(大河川の)岸辺
縄文語解釈では、「日置」はただの「山裾」の意です。「シル=大地」と解釈した場合は、「大地の裾」で、海や川の「岸辺」を指します。下に挙げる参考例では、「大河川の岸辺」が該当するようです。つまり、「日置一族は、山裾or(大河川の)岸辺に居住していた」という意味で、必ずしもそこが砂鉄の産地であった訳ではありません。
「日置」の地名は「各地の日置」と「大和国の日置」の地勢や縄文語の発音が一致しているのを機縁として、たまたま「日置」の文字が充てられたと考える方が合理的です。であれば、各地の地名由来譚は、出雲国風土記同様、必然的に地名の漢字表記にこじつけて創作されたウソ物語である可能性が高くなります。
また、垂仁天皇の時代は、ちょうど邪馬台国の台与の事績を隠蔽している可能性が高い頃です(※「日本書紀のエラーコラム[増補版]」第三十回コラム参照)。
さらに、出雲においては、縄文語解釈可能な古墳名も地名も豊富にあります。繰り返しになりますが、「出雲」の縄文語解釈は以下です。
◎縄文語:
・「八雲立つ」=「ヤウンクル・モィ・テューテュク」=「本国人の・入り江の・出崎」
・「出雲」=「エテュ・モィ」=「岬の・入り江」
・「投馬」=「テュー・モィ」=「岬の・入り江」
以下、「日置」のつく地名です。「山裾」or「(大河川の)岸辺」であることが分かります。極めて確度の高い縄文語解釈です。
【統計】「日置」を冠する地名が「山裾or(大河川の)川岸」の地勢と一致する確率。
(※地名は郵便番号一覧からサンプル抽出)
1)「日置」を冠する地名の「山裾or(大河川の)川岸」の確率=23/24=95.8%
2)「日置」を冠する地名の「山裾」の確率=21/24=87.5%
■富山県中新川郡立山町日置 ※大河川の岸辺。 ■石川県珠洲市日置 ※山裾。 ■福井県大飯郡高浜町日置 ※山裾。 ■岐阜県岐阜市日置江 ※大河川の岸辺。 ■愛知県名古屋市中川区西日置/中村区西日置 ※熱田台地のふもと。 ■愛知県愛西市日置町 ※岸辺というには厳しい。日置八幡宮由来とするのが妥当。 ■三重県津市一志町(伊勢国壱志郡日置郷) ※丘陵のふもと。 ■滋賀県高島市今津町日置前 ※山裾。 ■京都府福知山市夜久野町日置 ※山裾。 ■京都府宮津市日置 ※山裾。 ■京都府南丹市八木町日置 ※山裾。 ■大阪府堺市東区日置荘(和泉国大鳥郡日置荘) ※河泉丘陵のふもと。 ■兵庫県豊岡市日高町日置 ※山裾。 ■兵庫県丹波篠山市日置 ※山裾。 ■奈良件北葛城郡広陵町(大和国葛上郡日置郷) ※馬見丘陵のふもと。 ■和歌山県西牟婁郡紀伊日置 ※山裾。 ■鳥取県気高郡日置 ※山裾 ■島根県出雲市塩冶町(出雲国日置郷) ※山裾。
■山口県長門市日置 ※山裾。 ■熊本県玉名郡日置(日置部公墓碑) ※周辺部が日置氏の治めた地域。山裾。 ■熊本県八代市日置 ※山裾。 ■熊本県山鹿市方保田日置 ※丘陵のふもと。岸辺。 ■宮崎県児湯郡新富町日置 ※丘陵のふもと。 ■鹿児島県日置市日吉町日置 ※丘陵のふもと。
▼目次
第一部 「縄文語と上代日本語の隠された境界線」
【百済系敏達天皇で王朝交代!蘇我氏本家を滅ぼし、大化の改新は言語まで変えた!】
第二部 「記紀、風土記のウソを徹底的に暴く」
【No.1】香久山は「弓の形の山」だ!風土記は後世の人々を騙すためのデタラメが満載!
【No.2】愛宕山は「ぽつんと離れた山」の意!「カグツチ」という火の神などいない!
【No.3】住吉三神は「六甲山の自然崇拝」。海の神ではない!
【No.4】仲哀天皇偽陵の「五色塚古墳」は「岩崖の墓」の意だ!
【No.5】「処女塚」も「求女塚」も悲恋物語とは関係ない!「砂浜の入り江の古墳」の意だ!
【No.6】「因幡の白兎」も大ウソこじつけ物語!「将軍塚」に将軍は眠らない!
【No.7】「稲荷神」「狐」もデタラメ!お揚げをお供えしても無駄!
【No.8】「八雲立つ出雲」は「先住民の入り江」!宮崎の巨大古墳「弥五郎塚」は「先住民の墓」!
【No.9】「八幡大神」などいない!八幡と富士見は同語源の「川端」!「富士山が見える」のは偶然だ!
【No.10】「羽衣」は単なる「岬の頭」!「羽衣伝説」は縄文語に渡来系物語が便乗しただけだ!
【No.11】「天日槍」は新羅から来ていない!城崎温泉から来ただけだ!
【No.12】本当に「高麗」に高麗人が移り住んだのか?全国の「高麗」の地勢は「湾曲した川」だ!
【No.13】「甲斐の黒駒」は本当に馬か?全国の「黒駒」の地勢は「山裾の湾曲した川」だ!
【No.14】「百済」は「川や湾の入口」の意!風土記はしゃあしゃあとウソをつく!
【No.15】ウソつき神様大集合!天照、事代主、八幡、稲荷、住吉、金刀比羅のデタラメを暴く!
【No.16】地名の八王子も王子信仰もウソっぱち!牛頭天王も縄文語の地名に空想物語が便乗しただけ!
【No.17】旧国名はデタラメ由来だらけ!常陸、総、伊豆、駿河、尾張、伊勢、伊賀、摂津、豊、筑紫、肥、日向、風土記は悪意に満ちた大ウソつきだ!
【No.18】「椀貸」は「岸の外れ」の意!椀貸塚古墳は「椀」を貸してはくれない!
【No.19】「造山」「作山」は「自然地形を利用した古墳」の意だ!「作石」の石の宝殿は「あの世への入口」だ!
【No.20】「銚子塚古墳」は「中くぼみの山」で「前方後円墳」の意!酒器の「銚子」とは似ても似つかない!
【No.21】まんじゅう、松、馬、万、升、窓、古墳も地名もすべて「マーテュ=波打ち際」の意!風土記に騙されてはいけない!
【No.22】楯縫は楯を作っていない!「こちらの湿地」の意だ!
【No.23】「日置」は「山裾」の意、「日置部=砂鉄の生産地」ではない!
【No.24】「金鶏伝説」のデタラメを暴く!「金の鶏」など埋めていない!
【No.25】「薬師如来」も縄文語に便乗しただけ!全国の「薬師」は「岸の末端」だ!
【No.26】「荒川」は「荒れる川」ではない!「タマ川」と同義、「一方の川」の意だ!
【 あ と が き 】
