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日出ずる国のエラーコラム


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日出ずる国のエラーコラム[総集編]
あ と が き

 最後までおつきあいいただきありがとうございます。

 日本黎明期の歴史は目を覆いたくなるほどに無数のウソで満たされています。その諸悪の根元は、言うまでもなく、記紀、風土記に記載される創作物語ですが、これらは疑いなく、「編纂者側の人々を日本の正当な権力者として歴史に刻むこと」を目的に書かれています。

 それらの物語をベースに多くの尾ひれが後世に付け足され、実に千年以上にもわたり、世間に流布されてきました。人々が広く深く信仰する神社仏閣の由緒にも数多く登場します。日本の場合、神道も仏教も中央権力に近しいところから生まれているのですから無理もありません。八百万の神は、あまりにもデタラメだらけです。

 単にデタラメなだけでも十分ひどい話なのですが、それらはさらに日本先住民の文化や歴史を悉く抹殺する結果を招いています。これまで邪馬台国の所在が不明だった原因も明らかにそこにあります。

 筆者の古墳や風土記の縄文語(アイヌ語)解釈では、関東から九州に至るまで満遍なく縄文語が使用されていた痕跡を発見することができました。それはつまり、少なくとも縄文から弥生、そして固有名詞を持つ大規模古墳の時代までは、それらの地域に互いに文化を共有する人々が存在していたということを示しています。

 一方、権力中枢のヤマトには「縄文語と上代日本語の境界線」がはっきりと存在しました。単語や文法がまったく異なる言語に切り替わるぐらいですから、主導権を握る民族が入れ替わったと考えるのが自然です。その大革命は、意外なことに第三十代敏達天皇から大化の改新の間に起こりました。以降、ヤマト王権は律令を定め、記紀、風土記を編纂し、着々と日本の支配体制を固めていきます。

 日本の歴史は、いったいいつまで古代人の罠にはまり続けるのでしょうか。この国の未来に生きる人々のために、史実から乖離した物語を盲目的に伝え続ける訳にはいかないというのが筆者の考えです。

 日本人とは何か、日本の歴史とは何か、日本の伝統文化とは何か、今一度まっさらな頭で考え直す必要があると思います。

木上欠月



▼目次
第一部 「縄文語と上代日本語の隠された境界線」
【百済系敏達天皇で王朝交代!蘇我氏本家を滅ぼし、大化の改新は言語まで変えた!】
第二部 「記紀、風土記のウソを徹底的に暴く」
【No.1】香久山は「弓の形の山」だ!風土記は後世の人々を騙すためのデタラメが満載!
【No.2】愛宕山は「ぽつんと離れた山」の意!「カグツチ」という火の神などいない!
【No.3】住吉三神は「六甲山の自然崇拝」。海の神ではない!
【No.4】仲哀天皇偽陵の「五色塚古墳」は「岩崖の墓」の意だ!
【No.5】「処女塚」も「求女塚」も悲恋物語とは関係ない!「砂浜の入り江の古墳」の意だ!
【No.6】「因幡の白兎」も大ウソこじつけ物語!「将軍塚」に将軍は眠らない!
【No.7】「稲荷神」「狐」もデタラメ!お揚げをお供えしても無駄!
【No.8】「八雲立つ出雲」は「先住民の入り江」!宮崎の巨大古墳「弥五郎塚」は「先住民の墓」!
【No.9】「八幡大神」などいない!八幡と富士見は同語源の「川端」!「富士山が見える」のは偶然だ!
【No.10】「羽衣」は単なる「岬の頭」!「羽衣伝説」は縄文語に渡来系物語が便乗しただけだ!
【No.11】「天日槍」は新羅から来ていない!城崎温泉から来ただけだ!
【No.12】本当に「高麗」に高麗人が移り住んだのか?全国の「高麗」の地勢は「湾曲した川」だ!
【No.13】「甲斐の黒駒」は本当に馬か?全国の「黒駒」の地勢は「山裾の湾曲した川」だ!
【No.14】「百済」は「川や湾の入口」の意!風土記はしゃあしゃあとウソをつく!
【No.15】ウソつき神様大集合!天照、事代主、八幡、稲荷、住吉、金刀比羅のデタラメを暴く!
【No.16】地名の八王子も王子信仰もウソっぱち!牛頭天王も縄文語の地名に空想物語が便乗しただけ!
【No.17】旧国名はデタラメ由来だらけ!常陸、総、伊豆、駿河、尾張、伊勢、伊賀、摂津、豊、筑紫、肥、日向、風土記は悪意に満ちた大ウソつきだ!
【No.18】「椀貸」は「岸の外れ」の意!椀貸塚古墳は「椀」を貸してはくれない!
【No.19】「造山」「作山」は「自然地形を利用した古墳」の意だ!「作石」の石の宝殿は「あの世への入口」だ!
【No.20】「銚子塚古墳」は「中くぼみの山」で「前方後円墳」の意!酒器の「銚子」とは似ても似つかない!
【No.21】まんじゅう、松、馬、万、升、窓、古墳も地名もすべて「マーテュ=波打ち際」の意!風土記に騙されてはいけない!
【No.22】楯縫は楯を作っていない!「こちらの湿地」の意だ!
【No.23】「日置」は「山裾」の意、「日置部=砂鉄の生産地」ではない!
【No.24】「金鶏伝説」のデタラメを暴く!「金の鶏」など埋めていない!
【No.25】「薬師如来」も縄文語に便乗しただけ!全国の「薬師」は「岸の末端」だ!
【No.26】「荒川」は「荒れる川」ではない!「タマ川」と同義、「一方の川」の意だ!
【 あ と が き 】

◎参考文献: 『地名アイヌ語小辞典』(知里真志保著、北海道出版企画センター)※参考文献を基に、筆者自身の独自解釈を加えています。/『日本書紀 全現代語訳』(宇治谷孟 講談社学術文庫)/『古事記 全訳注』(次田真幸 講談社学術文庫)/『風土記』(中村啓信 監修訳注 角川ソフィア文庫)/『古語拾遺』(西宮一民校注 岩波文庫)/『日本の古代遺跡』(保育社)/wikipedia/地方自治体公式サイト/ほか

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